外国では土葬がまだ多いようですが、仏教では火葬が貴ばれることから、日本では火葬がほぼ100%です。
日本では、死亡届等を受理した市町村長の許可を受けないと火葬することができません。許可を受けずに火葬すると、墓地及び埋葬等に関する法律違反となったり、死体損壊罪に問われる可能性もあります。そして原則、死後24時間以内には火葬できません。
火葬後も埋葬するためには許可を受けなければなりません。まず火葬場に火葬許可証を提出して火葬してもらいます。火葬が終わると火葬場の係員が火葬許可証に日時を記入し、捺印してくれ、埋葬許可証になります。墓地に埋葬するときにこの埋葬許可証が必要になります。
この許可証は5年間保管の義務があり、再発効ができないので、失くさないようにしなければなりません。
告別式が終わると、近親者によって祭壇から棺がおろされ、棺のふたを開け、飾られていた供花の花を「別れ花」として、顔の周りに白い花、体の方は色のついた花を近しい順に入れていく「お別れの儀」をし、遺族、親族は故人と最後のお別れをします。
棺のふたを閉じるときに、三途の川の小石と言われる小石で釘を二度軽く打つ儀式が行われます。浄土真宗は行いません。
そして、遺族や近親者の男性が棺の運び出しを行います。遺体の足のほうから出して、足のほうから霊柩車に納め、遺族や近親者、故人ととても親しくしていた友人などと火葬場へ行き、火葬許可証を提出し火葬してもらいます。
炉の前に棺が置かれ納めの儀が行われ、荼毘に付したあと、故人をあの世へ「はし渡し」をするという意味から、箸を使い喪主から順番に二人一組で骨揚げ台の骨を足の骨から上半身の骨へ向かって骨壷に納めます。
のど仏は仏が坐った姿に似ており、仏様が宿っていると考えられているため、一番最後に故人ともっともつながりの深い遺族二人が納めます。
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