最近では型にはまった堅苦しい葬儀ではなく、故人やそのご家族の好むスタイルを取り入れた、オリジナル葬儀も増えています。
オリジナル葬儀をするにあたって考えなければならないことは、誰のための葬儀かということです。故人と家族の別れに重点を置くのか、世間体を考えた別れなのか、風習や習慣に重点を置いた別れなのかなど、何に重点を置くのかをまず考えなければなりません。
一般的には故人と家族の別れに重点を置いた葬儀をすることがほとんどですが、それを一番大切にするのか、二番目でいいのか、三番目にするのかという優先順位を決める必要があります。同じ儀式でも、優先順位が違えば形式もかわります。
故人と家族の別れが最優先のオリジナルの仏式葬儀であれば、仰々しい祭壇を用意する必要はありません。棺のまわりを故人の好きだった花で飾り、棺のまわりを僧侶とご家族で囲みます。
故人は僧侶とご家族に囲まれ、式の中心にいるのです。僧侶は儀式の説明をしながら供養をし、ご家族は僧侶の供養に参加しながら追悼します。
オリジナル葬儀ならお通夜のお食事も棺のあるお部屋ですることもできます。故人といっしょに最後の晩餐をされるのもいいと思います。
お通夜の料理もオリジナルで用意することもできるので、通夜振る舞いを故人の好んだものにしたり、パーティ形式にするというのもいいと思います。
ご家族が故人にこんな葬儀をしてあげたいと想う心が、故人を供養するための葬儀をつくるでしょう。
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